「(??)思い出したー!! ウチのおすすめは、『特から®』! もうすぐ発売の冷凍からあげですやで!」
「(辰田)びっくりしたやで……あんなにおいしいからあげのことを忘れていたなんて……」
この微妙にあやしい関西弁の彼女は、辰田さん。
自転車で日本一周の資金を貯めるために、スーパーでバイトしてるんだって。
「(辰田)魔法少女なんてとても信じられへんけど、実際この目で見てもうたからなー。このままじゃウチも新製品が発売できへんで、バイト代がパーや。よっしゃ、協力したるやで!」
「(カラット)ありがとう、辰田さん!」
その時、惣菜売り場から悲鳴が上がった。
「(客1)さーて今夜の献立は、外はカラッと中はジューシーなアレ……あれ? 何だっけ……」
「(客2)俺は何を買いにきてたんだっけ? まあいい、このお惣菜でも買うか…ああ、思い出せなくてイライラする…」
「(客3)ちょっと!このお惣菜に早く特売シール貼りなさいよ!」
「(客1)おい、それは俺が先に取ったんだぞ!」
そこでみたのは、意味不明の理由で諍い合うスーパーのお客さんたち。
「(カラット)何これ……なんだか運動会の時に似てる」
「(カララッチ)悪意が増幅されてる。カラット、魔法を使うカラ!」
下は大量の札束から「○億円」が連想される。百の位が「びゃ」と濁るのは「さんびゃく」のときだけなので、「さんびゃくえん」→「さんおくえん」があてはまる。答えは「くえんさん」。