私たちはまた、時間を旅して別の時代にやってきた。

「（カララッチ）ここは2016年！ からあげセンサーの針がこの時代を指したカラ！」

「（カラット）からあげセンサー。そんなんあるんだ……」

「（カララッチ）からあげセンサーはからあげへの想いが強い人物に反応するんだカラ。もしかしたら、ここで仲間が見つかるかも……」



そんな私たちに、声をかけてくるスーパーの店員さんがいたの。

「（？？）もうすぐ発売の新商品の試食、いかがですか？」

「（カラット）新商品？ でも、お皿の上、空っぽだけど……？」

「（？？）あれっ！？ なんで！？ ……えっ、ウチ、どんな新商品を勧めてたんだっけ？ 確かカラッとしてジューシーなアレ……あああっ、ダメやー！ 思い出せへん！」

「（カラット）カララッチ、これって……」

「（カララッチ）におうカラね。カラット、魔法の出番だカラ！」