まばゆい、白い光。からっと香ばしいおいしそうなにおい。
そこにいたのは、倒れたはずのチキだった。
「(カラット)チキ!? その姿は……」
「(チキ)私は5人目のからあげ魔法少女、チキ。からあげジェムの封印が解けて、今まで封じられていた記憶がよみがえった。私はずっと、からあげもレモンも大好きだったの。だから、レモンとからあげの相性の良さを伝えたくてクエンガーの元に近づいた。そしたらクエンガーに洗脳されてしまって、うまく利用されていた。あなたたちに迷惑をかけてしまって、ごめんなさい」
「(カラット)あ、からあげにレモンをかける派の子だったのね」
「(タッタ)なんやて!? チキが5人目……!」
「(カララッチ)やはり伝説の通りだカラ! からあげ魔法少女はだいたい4、5人、と……!」
「(カラット)だいたいなんだ……?」
からあげジェムを差し出して、チキは微笑んだ。
「(レタ)からあげジェムの封印はまだ半解凍……5人の全ての力を注ぎ込んで、完全解凍しましょう。そうすれば、クエンガーもきっと……!」
「(カラット)わかったわ!」
カラットの紫。タッタの紺。レタの赤。ネムネムの白。そして、チキの黄色。
5つの魔法が鮮やかの光のリボンとなって、ひとつに束ねられる!
「(5人)からあげクインテット!!」
イラストはそれぞれ「フォーク」「ナイフ」「スプーン」の先端をあらわしている。①が回転・反転しているのを考慮して、答えは「フィナーレ」。