そこに立っていたのは、チキだった。
「(カラット)チキ! からあげジェムを渡してもらうわ」
「(チキ)させない……これは私がクエンガー様に……うっ……」
苦しそうに顔を歪めるチキ。以前もこんなことがあったような……
「(カララッチ)さっきからずっと気になっていたんだけど、からあげセンサーがチキに反応しているような気がするんだカラ。そんなはずはないと思ったんだけど……」
「(カラット)……ねえチキ、あなたほんとうはからあげが好きなんじゃないの?」
「(チキ)うっ……なぜそんなことを……」
ますます苦しんでうずくまるチキ。これはどういうこと?
電話の「117=時報」「177=天気予報」が入る。答えは「きょうてき」。